
今回は催眠療法系の本を3冊紹介します。その前に催眠療法について簡単に説明します。
催眠療法
患者に催眠をかけて精神的な問題を治す治療法です。
以下で紹介する”ミルトン・エリクソンの2月の男”では水恐怖症の患者が催眠療法によって水への恐怖を克服しています。他にも摂食障害、うつ病を治す事例があります。
催眠術も催眠を利用していますが、これは催眠を利用したショーなので最後に催眠を解きます。
催眠療法は患者に催眠をかけて悩みを治療することが目的のため、催眠を解かないです。
催眠術はショーなので身体を使って催眠をかけていますが、言葉を巧みに使えば被験者に気づかれずに催眠をかけることも可能です。詐欺師に引っ掛かる時や、恋に落ちる時、セールスに上手く乗せられた時は催眠の仕業かもしれません。。。
使う人次第で良い影響も悪い影響も与えます。しかし、少なくとも催眠の知識があれば、例えば営業の人と会話しているときに
「あ、今催眠のテクニック使ったな・・・気をつけよう」
と自己防衛に使う事もできます。
そんな不思議な世界に惹かれて催眠療法系調べ、関連書籍を3冊購入し読みました。
書籍
催眠誘導ハンドブック
全158ページ。ハンドブックというだけあって一番読みやすい本でした。初心者にはお勧めです。しかし催眠をかけた後の暗示をかける例が少ないと思いました。
身体を使った誘導方法も紹介しています。
新装版ミルトン・エリクソンの催眠療法入門
こちらは催眠療法の入門書です。全242ページ。
催眠療法には”伝統派モデル”、”非伝統派モデル”、”NLPモデル”の3種類に大別されます。
ミルトン・エリクソンは”非伝統派モデル”を使って実績を残した有名な人物で、このモデルは柔軟でクライアントに優しいモデルです。詳しくは”催眠誘導ハンドブック”で解説されています。
興味のあるモデルの書籍を読むといいと思いますが、僕は非伝統派モデルに興味が出たのでこの本を購入しました。
1冊目よりも、療法に特化した内容になっています。被験者と術者の対話形式の例があるためイメージしやいです。催眠療法は会話が基本なので練習が必要です。
ミルトン・エリクソンの2月の男
ミルトン・エリクソンが催眠療法を使って水恐怖症の患者にアプローチした実例が載っています。大ボリュームで全426ページあります。
催眠療法的な独特の発言をする事が多くかなり意味不明でした。所々解説がありますが、ある程度催眠療法の下地を作っておかないとこの本を読む恩恵は得られないと思います。上級者向けなのではないかなと思います。
最後に
言葉や、人の意識は不思議な働きをするんだなと感じました。心理学に興味がある人は催眠療法系のカテゴリーも向いているのではないかと思います。
催眠療法は言葉の選び方や使い方が重要で、身に付けるには相当な練習が必要だと思いました。
NLPモデルも気になっているので、NLPの関連書籍も読んでみたいと思いました。