今回は”自分のリミッターをはずす!〜完全版 編成意識入門” 著:苫米地 英人 のレビューをします。
全体構成
この本は「変性意識とは何か?」を”催眠”、”気功”、”古武術”を例に取り上げて解説しています。
変性意識を理解することで、自分の潜在能力を解放するための方法がはっきり見えるようになるそうです。
変性意識を理解する事がこの本の一番のテーマだと思いました。

催眠編
催眠術によって本来持っている力を引き出す事ができます。
例えば、催眠術によって握力20kgから35kgに増加します。
通常時は本来持っている力を出すと身体に支障をきたすので無意識に力をセーブしています。しかし催眠術によってその制限を外す事で本来持っている力を出せるようになります。
その人本来の力を引き出すだけなので、その人の能力ではありえない力を引き出す事はできません。
他にも催眠術によって味覚を変える、健忘、筋肉硬直など色々な例があります。
催眠術は術者が高度な術をかけていると思っていましたが違いました。
催眠術は術者が被験者に術をかけているのでは無く、被験者が催眠にかかるように誘導しているだけであり、催眠は全て自己催眠である
術者が誘導しているだけであるため、被験者の精神状態でかかりにくかったりかかりやすかったりするそうです。
気功編
なぜ気功で病気が治るのか?気とは何か?について解説しています。
変性意識状態になると気を感じる事ができます。
気を感じる事ができてコントロール能力を上げると、気で体調を良くしたり、気功で人を治療できるようになるそうです。
古武術編
合気系の不思議な技がなぜ起きるのか?の術理の部分を解説しています。
youtubeで合気道の動画が色々あるので、古武術の不思議な技がわからない方は動画を観てみる事をおすすめします。小柄な人が軽々と相手に技を掛けて倒したり投げたりしています。
合気道の技は無意識に起こる反応(例えば反射)を利用しています。相手の無意識を利用するので相手は技を掛けられている感じは無く、気づいたら倒れていたという状態になります。
これも変性意識に関係しています。本書では内部表現を書き換えると表現していました。
感想
この本を読んでも催眠術、気功、古武術が出来るようになるわけでは無いです。
この本で重要な事は変性意識を理解する事で、自分の潜在能力を解放するための方法を発見する事だと思いました。
この本は催眠術、気功、古武術をやる事を推奨してはいませんが、個人的にこれらを体感する事でより変性意識の理解が深まるのではないかと思っています。
また、術理の部分を知れるので催眠術や気功、武術を始めたら上達が早いと思います。
変性意識の入門としては非常に興味深く良書だと思いました。
興味が湧いたので変性意識の理解をより深めるためには実際に体験したり関連本を読もうと思いました。