本・マンガ

【読書感想】投資で一番大切な20の教え

今回紹介する本はこちら。

”投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識”
(著)ハワード・マークス 貫井佳子訳

です。帯には、次のように書かれていました。

大不況下でも勝ち続ける運用戦略と思考法!
世界一の投資家バフェット推奨

動機

10年ぶりに株式投資を始めようと思って、再勉強するための本を探していました。株式の買い方や用語は知っていたので、投資に対する考え方や銘柄の探し方を学べる本を検索していました。

その中でベンジャミングレアムの”賢明なる投資家”を買おうと、Amazonで検索していたら、”投資で一番大切な20の教え”と言う本の評価が高かったので気になり購入しました。

役立ったこと

個人的にこの本で役立ったことは次の3つです。

  • グロース投資よりもバリュー投資を行う
  • リスク管理は大切
  • 相場にはサイクルが存在する

それぞれの点について簡潔にまとめました。

グロース投資よりもバリュー投資を行う

バリュー投資とは現在の本質的価値が現在の株価との相対比較で見て高いと確信すればその株式を買う方法です。

グロース投資は、将来的に十分な利益を生み出すほど本質的価値が急増すると確信すれば、その株式を買う方法です。

グロース投資は将来性が期待されて割高な株が多いです。

昨今ではDX, 5G, AI, バイオ関連の株です。業績が悪かったり外的要因で株価が下落しやすいリスクがあります。

バリュー投資はグロース投資に比べて資産が急増する可能性は低いかもしれませんが、業績の悪さや外的要因で株価が下落する影響が小さいです。

バリュー投資の大切さについて詳しく買いてありますが、残念ながら肝心の”現在の本質的価値”を調べる方法は載っていませんでした。

リスク管理は大切

リスクに関しては”リスクを理解する”、”リスクを認識する”、”リスクをコントロールする”の3章に分けて解説されています。それほどリスク管理は大切だと強調していました。

資産を増やすことより、減らさないことの方が大切なのでしょう。

投資家の7割以上は損しているそうですが、やはりリスク管理が甘いからだと思われます。

残念ながらリスク管理の手法に関しても具体的な例は載っていませんでした。

相場にはサイクルが存在する

”上がり続ける相場はない”というです。

2000年以降成長の著しいGAFAでさえも何かしらの外的要因で売られたり、買われ過ぎによる修正によって株価が大きく下落することがあります。

僕はサイクルの勉強をしたことがありますが、サイクルは非常に有力なツールだと思っています。

ただしサイクルを極めて天底を予想しようとして泥沼にハマった経験があります。5年以上の長期サイクルを意識して中長期投資をすれば手堅く稼げるのではないか?と考えています。

残念ながらサイクルに関しては詳しく載っていませんが、ハワード・マークスは

“市場サイクルを極める 勝率を高める王道の投資哲学”

というサイクルに関連した本を出していました。

総評

過去にバフェットが書いた本を読んだことがありますが、それと似たような内容でした。バフェットもバリュー投資家の一人です。

リーマンショックやITバブルなどの大不況下でも勝ち続ける思考法が書かれています。

投資で損失を出している方や、初心者の方におすすめです。投資に対する考え方が変わるかもしれません。

思考法なので、具体的な手法については書かれていません。バリュー投資に共感した場合は次に”企業の現在の本質的価値を調べる方法”や、”リスク管理”、”相場のサイクル”に関する本が良いのではないかと思います。

バフェットや、ベンジャミン・グレアムの本を読んでよりバリュー投資の思考法を深めてみてもいいと思いました。

ABOUT ME
toshikatsu
neko.bio合同会社代表のtoshikatsuです。主にSES事業をしています。自身も出向もしています。読書、宇宙、オカルト、アニメ・ゲーム、音楽、ピアノなどが好きです。 FXでは移動平均線、ボリンジャーバンド、エリオット波動、日柄を使っています。