書店には多くの自己啓発本があります。
僕も時々読みますが、全く自分の役に立たなかったという本はありません。どの本も何か一つは新たな気づきがあったり、ためになることが書いてありました。
しかし、多くの自己啓発本が売れるのに、なぜ成果を挙げられる人が少ないのでしょうか?
自己啓発本とは?
一重に自己啓発本といっても様々なジャンルがあります。
コミュニケーション術、時短術、生活習慣、マインド・・・。どれもその分野の成功者の成功法則が書かれています。そして、
「この成功者は自分にはない何か(マインドなど)を持っている。この本を読めば何かわかりそうだ」
と思う人が本を購入していきます。
自己啓発本は裏技本ではない
自己啓発本は読んですぐに誰でもできるような裏技が書いてあるわけではありません。
しかし、簡単に成果が出る方法を求めて読むことがあります。実際は、良質な内容ほど継続して実践し、会得していく内容が多いです。
もう一つのパターンは多くのノウハウを知って満足してしまう人です。読んでいるうちは、ノウハウを知って著者と同調できたように思いますが、実際は大きなギャップがあります。
著者が習慣化していることや、無意識で実行していることを上手く文章に落とし込んでいるのに対して、読者は表面上で理解するだけです。
本を読んだだけでは、著者のように習慣化もできませんし、無意識な行動を変えることもできません。どちらも時間がかかります。
本は最低4回読まないと気づけない
1回目の読書は自分に都合のいい情報、興味のある情報しか記憶に残らないです。過去の記憶を頼りに読んでいるからです。
目的意識なしで読む場合は特に当てはまります。身に付けたい技術があってそれを調べるために読むようにしても、やはり1回読んだだけでは重要な情報がすり抜けてしまいます。
全体像を把握した上で読むと新たな発見があります。
皆さんは同じ映画を2回以上見たことがありますか?
2回目観るときはすでに全体像を理解しているので1回目とまた違った見方になります。登場人物の会話の意味がわかったり、気づかなかった演出に気付いたり、BGMを聞く余裕ができたり・・・
読書も同じで、1回目だけではその本を完全に把握できていないです。何度も読むことで自分に大切な事柄、著者が伝えたい内容が読み解けます。
最低4回読むというのはあくまで目安です。自己啓発本であれば4回前後、文学小説やロングセラーの本は何回も読む方がいいと思います。
期間を開けて5回目以降も読んでみる
僕は、気に入った箇所、重要だと思った箇所全てに赤線を引いています。3色使う方法もありますが、僕は使い分けがめんどくさいと思ったので1色にしています。
線を引くことで、久しぶりに本を読んだとき、
- 別の視点に気づける
- 記憶がより定着する
- 自分の思考や姿勢が著者に近づいたか測ることができる
- 成長が実感できればモチベーションが上がる
などの利点があります。
終わりに
「金持ち父さん、貧乏父さん」を3年ぶりに読んだのですが、改めて良書だと思いました。そう思うほど、ほとんど忘れていたということでもありますが。
しばらく本棚に眠っている本を再読しようと思います。