プロダクトローンチとはダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)の一種でDRMの中でも最新のマーケティング手法です。
プロダクトローンチとは?
プロダクトローンチとは商品(プロダクト)を公開(ローンチ)するセールスの手法です。大まかな流れは、商品発売日の数ヶ月前から購買意欲を刺激するように、情報を小出しにし、短期間で一気に売る手法です。
映画の手法
映画の宣伝をイメージするとわかりやすいです。映画公開の数ヶ月前から、ティザームービーやCM、雑誌、記者会見等で宣伝します。その広告を見た人達の何割かは興味を持ち始めます。
「あの俳優が出るんだ」「なんか興味のあるテーマかも」
と接触頻度が多くなるにつれて、関心が膨れ上がり
「上映日が待ちきれない!」
とソワソワします。こう思い始めると、上映日まで待ちきれなくなり、
「上映日になんとしてでも見ないと!!」
と、興奮状態になります。大掛かりなプロモーションの映画の初回動員数は、低予算の映画に比べて圧倒的に多いです。
ネットビジネスにおける手法
ネットビジネスのプロダクトローンチにおける商品の販売は、この映画のパターンによく似ています。
販売前から動画、メール等を活用して顧客に公開する商品の魅力を少しづつ出していきます。
そうすると発売日には多くの顧客が
「商品を買わずにはいられない!」
という心理状況になっていきます。販売前に、商品が欲しくなるような情報を小出しに投げていくことで、顧客が段々とその商品について考える時間が長くなっていきます。
- どんな商品なんだろう?
- この商品で理想の人生になったらなにをしようかな?
- 早く欲しい!
販売者側は商品の中身を全然明かそうとしないので、視聴者は駆り立てられます。徐々に商品のことが頭から離れなくなり、何も手につかない状態になっていきます。
僕は50万円する高額塾のような商品のプロダクトローンチを受けてその商材を購入したことがありますが、その時の気分はまさに
「商品のことしか考えられず何も手につかない!」
という状態でした・・・。
プロダクトローンチのやり方
プロダクトローンチは次の4つのステップによって成り立っています。
1.プレローンチ
見込み客リストを集める期間です。
アフィリエイターに依頼して報酬を払う代わりに、オプトインリストを集めてもらうといった方法や、アフィリエイターのメルマガの号外広告に載せてもらって、リストを集めるなどの方法があります。
1リストあたり300〜700円の費用をかけて集めるのが一般的です。
報酬金額が高ければ高いほど、アフィリエイターがやる気になるので多く集めやすいです。1件1000円支払ってでもリストを集める人もいます。
最近は、メールアドレス登録以外にもLINE@登録も利用されています。LINE@の方が既読率が高いためです。LINE@専用のプレゼントを用意して、LINE@に登録を促します。
2.信頼関係構築
1ヶ月程度かけて商品価値を教育していきます。
動画やPDF、音声等を使って、2週間~1ヶ月後に販売する商品が欲しくなるように導線を引きます。
3〜5話構成の動画を三日おきに公開するパターンが多いです。メルマガは毎日のように配信し接触頻度を高めておきます。
3.ローンチ
商品の販売を開始します。
一気に売るため、販売期間をかなり短く設定します。これもプロダクトローンチの特徴です。限定性・希少性を高くするとで、
「早く買わなくちゃもう手に入らない!」
と見込み客が考え買いやすくなります。
「販売期限を設けない方が、長期的には多く売れるのでは?」
と思う人もいるかもしれませんがそれは間違いです。
いつでも購入できるという安心感があると、「後でいっか」と後回しにしやすいです。後回しにした結果、だんだんと忘れていくのです。
【限定性の例】
•販売期間を3日から1週間程度する
•二度と申し込めない旨を伝える
•先着50名にする
期限内に決断できなかった顧客は、販売期限を過ぎた後
「あの時買っとけばよかった」
と後悔する可能性が高いです。そのような人は、次に商品を販売した時に購入しやすくなります。
4.ポストローンチ
販売終了後、購入者とより深い信頼関係を築いていきます。
ここでより深い信頼関係を築くことができれば、彼らはあなたの顧客(ファン・リピーター)になります。顧客になると、次に商品を販売する際も購入してくれる可能性が高くなります。